プティハッピーの花束

日々の中で取るに足りないような小さなしあわせに氣付くこと

父のブログ記事

父(ムラゴンブログ全体)
  • 盆は

     盆はきつい。 母が亡くなり早12年を過ぎ、父が亡くなり9年が過ぎた。 優しい優しい、ひとの心がわかる柴犬のゆきちゃんが、17歳になる手前でお星さまになり、もう、7年を数える。 玄関には黒い蜻蛉蝶やらバッタが跳ねて、先祖さんが来てくれはったんやと、わたしは挨拶に始まり、短い話をする。 虫たちを完全... 続きをみる

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  • 黄色い蝶

    街路樹の木は、下から見ると神経のようです。 葉がまだ茂る前の、剥き出しの神経網のような木に見惚れていました。 根は足で幹はからだ、枝葉は手、首や頭はその先にある、わたし達のからだとおなじです。 🌸  🌸  🌸 先日から父母、先祖様が夢に出てきます。 桜が終わったとき、母の命日が来るからか、墓... 続きをみる

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  • 命日

    今日は父の命日です。 朝の散歩のとき、塀にバッタが止まっていました。 父です。 予報では雨降りでしたが お日様が顔を出し お墓掃除ができました。 青紫のリンドウはよくありますが、 ピンクのリンドウをみつけたので、 お供えしました。 冷たい墓石に柔らかなピンクのりんどうが、母性の手を拡げていました。

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  • おひにゃ祭り

    次男と彼女が来るから出したおひにゃさま。 来客なくとも出すことが暮らしを愛でることです。 ですが、ここ何年もおひにゃさまを出してはいませんでした。 誰かが来るからワクワクからだも動く。 あっという間に次男たちは帰ってしまいましたが、 彼女はひにゃあられを 「ひなあられ食べるなんて思わなかった」 と... 続きをみる

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  • 泣くこと

    最近やっと泣けるようになってきた。 今も母や父、柴犬のゆきが夢に出てくる。 娘も側で笑っている。 叶わないことを夢で解消しているのかもしれない。 母が亡くなったときも、父のときも、ゆきのときも、号泣していない。 とても静かで、冷静に次々とことを運ぼうとしていた。 けして感情に蓋をしていたわけではな... 続きをみる

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  • 生まれた時刻

    この歳になるまで、わたしは夜明けに生まれたと思っていました。 昨夜、わたしが生まれたのは夜であり、明け方ではないことがわかりました。 連日連夜、片付けに奮闘しています。 片付けるって、ただ要る、要らないではないのです。 物に纏わる想いをほんとうに消化して、昇華したものは手放せますし、無理やり引っ剥... 続きをみる

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  • メジロ

    朝、メジロをみつけた。 七月になるのに、メジロが枝葉に飛び移っていく。 緑色のメジロは、枝葉の中ではみつけにくい。 愛らしい。 掌に乗る丸み、お抹茶色で目の周りに白いアイライン。 おとなしく鳴き、 ほんとうにいじらしい。 九月は父の七回忌。 父が一番好きな野鳥だった。 わたしとはほとんど話さないの... 続きをみる

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  • 親のありがたみ

    両親とはボタンのかけ違えのような関係だった。 父などは中学2年以来まともに話したことはなく、 いつも一線も二線も引き、 必要最小限の会話しかできなかった。 こんがらがり、 また自分が傷つかないようにしていた。 そんな両親が生きていたとき、 父はパーキンソンが長かったし、 母はその後に胆管癌を患った... 続きをみる

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  • 食と受容

    食には思想や心が出る わたしの父は結婚前、天ぷらと目玉焼きばかりを食べていて、蕁麻疹が出たと母から聞いた。 生前の父もやはり野菜嫌いで、トマトの皮が嫌だとか、菜っ葉は嫌いだとか、漬物以外の野菜は食べない人だった。 アルコールと魚や肉がお決まりのお氣に入り。 仕上げにお茶漬けやうどん、中華そばとなる... 続きをみる

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