龍神さま
明けた朝、茜色の雲は龍神さまでした。
お背中に乗せてくださったり雲となり、存在をあらわにしてくださる。
車椅子から歩行器、今日からは杖になりました。
セメントが入った左股関節はまだまだ固い。
縫った引き攣れもありますし、まだまだ石鹸を塗ったような関節ではありません。
日々仲良くなっていきます。
もう再手術はないと思っているから生涯のパートナーです。
ご飯が楽しみで完食。
作ってくださる薄味の配食は、レパートリーに偏りがなく本当に美味しい。
半粒の米さえお箸で取っています。
一日の時間を、自分のからだのことだけに焦点を当てることができる絶好の機会を、神様からいただきました。
唸っていた日も過ぎて、視えて来る世界はどんどん拡がります。
そうそう、トイレに設置してある缶の上には、
おむつ
という字が書かれていて、イラストまで描かれています。
そのおむつの
む
という一字が妙に氣になるのです。
字を覚えたての小学校一年生。
ひらがなを何度も何度も書きました。
🪲むし
しはなんとかそんなもんかと合点が行きましたが、むがどうしても呑み込めない。
左でくるっと巻くし右ではなんか
むにっと点で締めてある。
あのイレギュラーな
あ より お より は より扱いにくいのが む でした。
思わず
むむむ…。
と唸ったもんです。🤣
文字を学ぶ、言葉を学ぶ、文を組み立てる。
生まれてきたら、隣の人に
美味しいね とか
暑いね とか
痛い とか
温かいね とか
楽しい とか
そんなことを伝えて確認することで、個が明確になっていきます。
どんなに溶けるほど愛していても個に変わりはないのです。
自分の物語は唯一ではあるけれど、締め切った自分の物語ではないことを、龍神さまも観音さまもいつも何処かで思い出させてくださいます。
美味しいご飯、おひさま、お水、お米、野菜、お魚、お薬、病室のみなさま、家族、友達、ありがとう🙏
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