桜の開花
もうすぐ咲く桜の木を見ながら歩く川沿い。
もう、咲いているところもある。
同じ川沿いでも日向と影、開花の時期はまばらで楽しい。
毎日通るので、花見だけのために桜を愛でているわけではなく、
冬の木も、青々とした、花が落ちたあとも知っている。
そして、最近の蕾が膨らんだ時期も。
冬の桜は、桜です
と宣言せず、ひっそりと強い力でそこに生きているから
ときどきはっとする。
この川沿いの桜は、向かいの山を見、朝日を浴び、夕暮れに眠りはじめ、ひとが歩き、集うのを見ている。
たまに犬におしっこをかけられていても、物云わぬ、あるき出さない桜には、力強さを感じる。
川沿いの、猫や鳥は動くのだけど、なぜか動かない桜の木は、
冬であろうが、誰も桜と知らなくても、へっちゃらで突っ立っているので、妖氣まで受け取ってしまう。
すごいな桜は。
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