ちょうちょ
川沿いは訪問制宗教勧誘の冊子に出てくる、この世の天国のような光景。
いろんな民族の方々が川沿いの芝生やベンチに座り、本を読んだり寝そべっている。
川辺りには明かりを灯したような菜の花たち。
土手にはたんぽぽが共演。
黄色と緑とまだ残る桜の薄いピンクに濃いピンクに
モンシロチョウ。
空の青は抜け切っている。
わたしはシャープな黒が好きですが、やっぱりこの世は色界なのだと、ほうっと観ていた。
朝の寒さがお日さま加減で緩んだものだから、モンシロチョウが二匹が、じゃれ合うように絡まって飛んで、周りにも無数の仲間達が。
ここはもしかしたら三途の川?
とふと思うくらいの蝶の数で、魂が蝶の姿を借りて降りて来たとしかいいようのない光に溢れた情景だった。
寒いわけでも暑いわけでもない、頰に触れるそよ風は少しひんやりして、
胎内にいたような体感覚が無の感じ。
快適過ぎて外と自分のからだの瀬戸際がなく、同化飽和状態でした。
はよ帰らな!
とすぐ思う、詰め込む癖を手放し、
しばらくただ川面のキラキラと、蝶の絡まりやおしゃべり、菜の花、たんぽぽ、風、ときどき桜の花びら、土に太陽、草を尻尾さんと満喫しておりました。
小学校で一番はじめかな?
に習った
ちょうちょうのうた
ちょうちょう
ちょうちょう
菜の葉にとまれ
菜の葉にあいたら
桜にとまれ
桜の花の花から花へ
とまれよ遊べ
遊べよとまれ
なんか色界真っ盛りな歌詞の匂いもするのですが、
童謡、ちょうちょうの作者は今頃の季節を表現したのだろうと懐かしい記憶を新鮮に感じました。
蝶は魂。
たくさんの魂が川辺りに賑わっています。
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