こころの中の月
先日、永運院さまに行きましたときに、ふと目に飛び込んできたお歌。
月影のいたらぬ里はなけれども
眺むる人の心にぞすむ
法然上人作
昨日はきれいな三日月が出ていたと、メッセージを入れてくださった方がいました。
山手に住まれているので、星も月も太陽もくっきりの展望なんですね。
かたやうちは、四方家に囲まれており、川に行くときくらいしか、空を見渡すことはできません。
咄嗟に、この歌のことを思い出しました。
月は平等にすべてのものを照らしているが、
月という存在を観ているひとにしか、月の恵みは観えてはこない。
しばし、目を閉じて、月を観ていた。
こころは、一瞬にして静まり、穏やかで清廉な旋律に包まれた。
どんなに外側の状況が動いていこうと、
こころの静寂、
こころの月は
いつもわたしの中にある。
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