どっち食べる?
と聞かれて迷わず
桜餅🥰
と答え、あっという間に手を出した。
のりさんのお散歩土産。
櫻の葉の香りと塩味が、春のしあわせを運んできた。
まだ香りも味も元通りわかるとは言わないまでも、櫻が香る、塩味が餡この甘みを引き出している。
のりさんの、次の宿泊先へきちんと住まいを整えてから出発する姿勢は、小僧さんのように謙虚だった。
今日は定例の大心院での呼吸法講座は、この感染症拡大への配慮から、オンライン授業になった。
ウジャ一イー呼吸で、軟口蓋を上げて呼吸を続けていると自然発生的に退行催眠に入ってしまったようで、匂わなくなっている鼻の奥から、フルーツガムの華やかな甘い香りがした。
ああ、板ガム、小学校の2、3年のときはよく食べたな。
今なら絶対子供に買わないような糖質と香料だけのガムは子供のおやつの王道だった。
そこから、まだ、若いころの一生懸命に家族に料理を作っていた母の姿が出てきた。
幼なじみの家の庭の土の匂い。
学校にある鉄棒の鉄の冷たい匂い。
マットの汗が蒸れたような体育館の匂い。
鼻でのウジャーイー呼吸は、視床、視床下部、中枢に刺激を与えてアジュナチャクラを刺激する。
わたしの中に普段は蓋されていた古い記憶が開いてしまった。
母にあいたい。
ハグなんて小さい頃依頼だし、枯れ枝のように細くヨロヨロになった母の手をしっかり繋いだり、がっしりと母の腕を抱えて歩いたりできなかった。
なんか、氣恥ずかしく体当たりで甘えることもケアすることもどこか、遠慮というフィルターが挟まっていた。
親は子供に生涯片思いだけど、子供であるわたしも親に生涯を超えても片思いは続いている。
甘えるのは苦手な性分は今も変わらない。
そんな母の誕生日は24日。
もう出ないと思っていた涙は、まだまだどこかから出てくる。
天氣よい日にお墓にお花持っていくね。
おかあさん、ありがとうございます❤️🙏✨
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