プティハッピーの花束

日々の中で取るに足りないような小さなしあわせに氣付くこと

十牛図


牛と童のなんとも愛らしい絵は、

十牛図といいます。

尋牛

見跡

見牛

得牛

牧牛

騎手帰家

忘牛存人

人牛倶忘

返本還源

入てん垂手(てんの字が変換できません)


10枚の絵で現した

禅の教えです。


牧牛がヨーガ(軛)であるし、

忘牛存人がサンスクリット語のサハジャになる。

最後の入てん垂手では、あの童がマイトレーヤ(弥勒菩薩さま)にまでなり、迷えるひとに教えを説く。 


地蔵院さまで、この絵に見惚れていると自宅にある

牛の置物を思い出した。


そうだ、うちにあるあの牛の置物!


ますますご縁が深い、いち日お寺巡りでした。




牧牛から騎手帰家を表した置物です。


2階に置きっぱなしの置物を急いで1階に降ろし、丁重に布で拭きお顔もお手々も牛さんの蹄まできれいに磨いて、


ごめんなさい

置きっぱなしにして

大事にします。

ほんとうに長い間ごめんなさい


と詫び、あの日から布で拭い撫でたり話かけたりしています。


実家の古いものは、少しでも少なくするように大方をひとにあげ、売りましたが


この牛と童だけは売れなかった。


なんか可愛らしかったし、手放せなかったなにかがあったように感じます。


無知とはいえ、詫びることだらけです。


住居にも充分な氣を注ぎきれなかったので、今からそれを取り返しています。