横断歩道は渡らない
京都は豪雪になりました。
長靴の中まで骨身に沁みる冷たさ。
お散歩、尻尾のある娘は横断歩道を渡ろうとしましたが、車が待つ横断歩道を渡る氣にはなりませんでした。
横断歩道は滑りやすいのです。
そこに発車を今か今かと待つ車が並んでいるなんて、
わたしは蛇に睨まれたヒヨコのような不安で恐ろしい状況はいたたまれません。
慌てて渡るのはなんとしても避けたくて、横断歩道を渡らない道をひたすら歩きました。
長靴で雪を踏みしめる音は
ニギュでもニギュギュでもありません。
音を現す文字というものの不自由さを感じました。
文字にしてしまい、言葉にしてしまい、とりあえずもどかしさを逃れて
まあ違うけどいいかあ
みたいな雑なことに違和感があり、
歩きながらずうっと適切な、いや適切はないから、妥協の音を現す文字はないかと探していましたが、
やっぱり出てこない。
あの、ニギュギュとした感じ、雪に体重が掛かり雪の粒子間の隙間がなくなる、あの密に変化していく感覚を現すことが未だできない。
ひとに伝えるということは、生きている間のお仕事でもあります。
すれ違うひとに挨拶をして、生きている人間がすれ違いますよ。
わたしは機嫌よく、あなたには友好な人間ですよ。
その場を柔らかくしたいから笑顔になり、声なき想いを伝えている。
わたし達は、表情や挨拶から、起きて眠るまで他者におのずと伝え続けている。
お布団の横にいる、尻尾の姫を撫でることが就寝の挨拶で、
あなたを大事に思っていますよ。
と伝えている。
雪道、
わたしの長靴の跡はあまり可愛くないですが、尻尾の姫さまの足跡はスタンプみたいで可愛かったです。
🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
みなさま、雪道氣をつけてくださいね。🥰
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。