79億人の他人 この星に住む、すべての「わたし」へ
農道を歩くと、稲穂が頭を垂れている。
稔とは真逆の空っぽ感。
秋は色を深めつつあるも、
蝉の抜け殻のような虚無感。
自然が満ちるほどに、どんどん取り残されていくような感覚でいっぱいになるときがある。
からだは真っ黒の重く閉塞した、コールタールを頭から足先まで滴らせているような黒いものを引きずりながら歩く。
帰宅すると門の取手にナイロン袋がかかっていた。
朝のお散歩で、たまあに会うご高齢の男性が取手に引っ掛けてくれていた。
マジックで書いてある素朴なメッセージに、涙が溢れそうになった。
いつも誰かから、温かいこころをいただく。
わたしの好物を覚えてくださっていたんだ。
もう、とうに両親はいないけれど血の繋がらないひとからエネルギーを受け取っている。
滋賀県のエイブルアート支援の案内が来た。
タイトルの中の
79億人の他人 この星に住む、すべての「わたし」へ
という言葉がこころに入ってきた。
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