プティハッピーの花束

日々の中で取るに足りないような小さなしあわせに氣付くこと

娘恋しや


 娘が大学生のとき、母の日にバイトして買ってきてくれた一鉢の紫陽花。

 

おかあさん、ありがとう

のフラワーピックが挿してありました。


地植えにして育てたら玄関一面に育ちました。


かつてわたしも母の日に花を送りましたが、メッセージピックも挿したと思います。


母親は親泣かせの子供であれ、娘からプレゼントをもらうのはほんとうにうれしい。


生きていてよかったと思う瞬間です。


プレゼントという形でなくとも、子供が側にいてくれることは生きる氣力になります。


倍賞千恵子さん主演の


PLAN75 という映画。


超高齢化社会に対応すべく75歳からの自らの生死を選択できる制度

プラン75

が行われ、大きく揺れ動く人々を描いた作品。


わたし自身、子供が巣立ち、家族を見送ったのち、自分を必要としているひとはいるのか、

自分は社会に必要とされているのか、

と感じたとき、


とてもリアリティのある映画で、もはや映画ごとではないなと、何度もこの映画を振り返るのです。


娘からもらった紫陽花は、花以上の、紫陽花以上の大切な想いの保存と育み。


何をされても何を言われても愛しい娘。


あなたに逢いたい。

逢えなくとも元氣に生きていてくれたら。


紫陽花、逞しく逞しく、天まで伸びて永遠に。