プティハッピーの花束

日々の中で取るに足りないような小さなしあわせに氣付くこと

パートナー


なにもお願いしていないのに、わんこにはわかることがある。


わたしが家にいると、インターホンが鳴っても吠えない。


だから今日もヒロミちゃんはインターホンを鳴らしたけれど、わたしが手が離せないことがわかり、帰っていった。


わんこは、わたしの用事中はいくらインターホンを誰かが鳴らしても出られないことを知っているから、吠えたりしない。


ヒロミちゃんが帰ったあとも、わたしはパソコンでZoom瞑想をしていた。


膝に頭を置き、くりくりのお目々で、


「お母さん、さっきヒロミちゃん来ましたよ、帰っちゃったよ」


と訴えていたが、すぐにはでかけられずに、しばらくわんこを待たせたら、つまらなそうに床に伏せ、庭を眺めていた。


やっと散歩に行くとわんこは、ヒロミちゃん宅に直行した。


ヒロミちゃんの匂い、お母さんの匂いをくんくんくんくん

鼻でくうんくうん……。


甘えた鳴きが始まった。


「せっかくわたしと遊ぼうと来てくれたのに、ごめんね、出られなかったの」


ヒロミちゃん宅は、インターホンを鳴らしたがお留守で、わたしはリードを強く引き、川へと歩き出したが、わんこはどうしてもヒロミちゃん宅に戻ろうとする。


仕方なく川と反対側に歩くと、横断歩道の先にボーダー柄のTシャツを着たヒロミちゃんを見つけた。


わんこは遙か遠くのヒロミちゃんを見つけて尻尾をブンブン振っている。


横断歩道の真ん中で頭をなでなでしてもらい、納得して街を一回り。


今日はZoomクラスを開催したが、もう、スマートフォンをセッティングしだしたら、わんこは二階に上がってしまった。


ところが、ヨガを終え、立ち上がり画面に向かって締めの会話に入るや否や、二階からとんとんと降りてきたわんこは、画像前のわたしの膝に寄ってきた。


今から始まり、今終わった

がなんでわかるのか?


教えたことも話したこともないのに。


膝に来てくれたときはなんだか

お疲れさまあ✨!


と労ってくれているようだった。


💐


今日は母の日、


午前中、墓前にカーネーションをお供えした。


わたしのパートナーは母のようで、妹のようで、看護師のようで、弟のよう。


言葉はなくとも、伝わるもの、わかることがあること、いつも動物や花や木から学んでいる。